2011年5月、6月のお便り  HOMEに戻る

6/27 やまちゃんから・今年の草対策」
去年の稲が痛々しかったので、今年こそは除草機の鬼になるぞと、
気持ちだけは強い覚悟でのぞみました。
 
それで、枕を植えるのをやめました。
変形した田んぼもあって、枕を踏みつけてしまうのがストレスになってつい除草機を入れるのがおっくうになっていました。
また、乗用の除草機(ティラガモ)は一行程とばし(4条とばし)で入っていくのですが、
乗っているとどの列に入っていけばいいのか、わかりにくく、
セイタカアワダチソウなどの茎を目印に立てておかないと入れませんでした。
その準備もおっくうで、つい除草機を入れそびれたりしていました。
だから、思い切って枕地を植えるのをやめました。
 
どんと突き当たるまで植えて、ターンしていっぱいバックしてまた植え始めました。
4条ごとに少し凸凹していますので、除草機を運転しやすくなりました。
一通り除草機を入れ終わって、1週間から10日たち、
さあもう一回気合いを入れ直さねばと思っているところです。
(齋藤さんのように1反に10分なんて滅相もない、
2反の田んぼで2時間くらいはかかってしまうので、気合いを入れないと出来ません。
今年は雑草を残してしまった状態で代かきしたので、雑草がよく絡んで困っています)
 
今年のもう一つの新しいチャレンジは、
ドライブハローを新調し、
今では熊本のイグサ地帯だけで使われているという「かご車輪タイプ」のドライブハローで代かきしました。
泥の破砕能力も高く、また雑草の埋め込み性もよく、
これは悪くないという印象を持ちました。
ただ、残り半分の晩生のヒノヒカリの植代かきに田んぼに着いた途端、
トラクターの後輪のパンクが発覚、やむを得ず別な機械を借りて代かきするというハプニングがありました。
だから、かご車タイプのドライブハローで2回代かきするという方法の効用がいまいち確かめられていません。
 
早生のコシヒカリの田んぼを見る限り、
ヒエが姿を消して、コナギやホタルイという還元状態で発芽する雑草がのさばっています。
10年くらい前には、2回目の代かきでコナギが消えてくれるという現象があったのに、
最近ではそれがまったく期待できないようになってきました。
もしかして代を過剰にかきすぎているのではと思ったりしています。
かご車型のドライブハローで代かき後の田んぼの水もちが少しよくなっていますので、
来年はもっとあっさり代かきして田植えするようなこともやってみようかなと思っています。
 
6/26 福島の東山さんから「農産物による内部被爆」
 (このメールはBCCで皆さんにお届けしています。転載はご自由にどうぞ 不要な方はその旨を記して返信お願いします)

 農産物の風評被害はいっこうに収まらないようですが、とりあえず福島県産の野菜については、現在放射性セシウムはほとんどが検出限界以下となっています。検出されているものでも、農水省が公表した「移行係数」で計算した値よりもかなり低い値がほとんどです(福島県のホームページから、「農林水産物関係情報」をクリックして「農林水産物緊急モニタリング‥‥‥に入場」 一部測定ミスと思われる値もありますが)。ただ、放射性降下物が葉や実に直接浴びた農産物だけがある程度高い汚染を示しています。こういう結果から見ると、本当に根からセシウムが吸われるのか疑問に感じてしまうほどです。セシウムは予想以上に根からは吸われにくいのかもしれません。

 さて、仮に農産物の汚染レベルが国の暫定基準ぎりぎりのものを1年間食べ続けたときの内部被爆量がどのくらいになるか、計算してみました(ただし、コメと野菜のみ)。
 まず、玄米で500Bq/kgのコメを白米にすると、約200Bq/kg。これを1年で60kg(日本人の平均摂取量)食べて12000Bq。セシウム134と137の比が2:3と仮定すると、10000Bqの経口摂取で0.154mSv(原子力資料情報室のホームページの資料から計算)だから、1年で約0.19mSvの被爆。同様に500Bq/kgの野菜を毎日300g食べるとして、54750Bqだから0.84mSv。あわせて一般人の年間許容量1mSvを超える。ただ、基準値ぎりぎりの農産物を購入することは現実には不可能で、何も考えずに農産物を購入しても、この1割も経口摂取することはまずないでしょう。結論として、自然放射能による内部被爆(ほとんどはカリウム40による)0.3mSvよりもかなり低い値になるのは明らかなので、市場に流通する農産物による被爆を心配する必要は、とりあえず必要ないのではないかと思われます。ただし、水産物に関してはまだまだ未知数ですが。

 じぷしい農園 東山広幸

6/25 宮城の齋藤さんから「バックはしない」

こんにちは 宮城県栗原市一迫の斎藤です。

 

100日ぶりです。

支援物資のお心遣い ありがとうございました。

細々と救援は続けております。

炊き出し(こちらでおにぎりを作って運ぶ)は衛生面も考慮し中止しました。

 

皆様から頂いた支援内容のメモが行方不明で 個々にお礼すべきところですが

できかねております。ご容赦ください。

 

これまでの主な作業の状況です。

5月1日 播種

6月1日  1回目代掻き

6月5日  2回目代掻き

6月13日 田植え

6月23日 1回目除草 キュウホー

 

テラガモの除草は2回目からです。

キュウホーはテラガモと比べて1回目の除草はあまり神経を使わなくても良いです。

反当10分くらいのペースで作業が可能です。

 

10haであれば実働1000分ですから16時間2日で終了することになりますが

時々ギャラリーともお付き合いしなければなりませんので(支援活動もあります)

5日間くらいはかかります。(笑)

 

私のキュウホーはRX4に6条取り付けています。テラガモはRX6です。

マクラは旋回してそのまま隣の条に進みます。バックすると苗を踏みつけるが多く

少しは除草しないところが出てきますが バックしないほうが効率もよく作業が楽です。

 

キュウホーは構造上 植付直後の除草は難しいので10日くらいの余裕があると

田植え作業からの流れを考えれば 精神衛生上大変ありがたく思っています。

ただRX6(4輪)に取り付けられないというのは合点がいきませぬ。

 

斎藤 政憲 

 

6/22 石川の東さんから・「アイガモロボット」
石川の東です

滋賀県の中道さんからの情報です
こんなんあります
こんなの飼って見たい・・・
http://www.youtube.com/watch?v=Uynwq_Z015c&feature=mfu_in_order&list=UL

6/19 福島の東山さんから「汚染地で循環型農法は可能か?」
(このメールはBCCで皆さんにお届けしています。転載はご自由にどうぞ 不要な方はその旨を記して返信お願いします by東山さん)

 最新号の「百姓だより」(1115号)にも一部書いたのですが、農業、特に有機農業は地域の物質循環が要なので、放射能汚染は致命的な問題になります。特に私の場合、主要なコヤシが地域で穫れたコメの米ぬかだから、事態は深刻です。米ぬか部分は、玄米中の6割ほどのカリウムを含むので、放射性セシウムも玄米中の6割が米ぬか部分に集中していると思われます。ここで、いわきの平均的な汚染状態である300Bq/kg・土壌(〜40000Bq/u)でコメを作ったと仮定すると、農水省発表の移行係数の指標値0.1をかけて、30Bq/kg・玄米。米ぬかは玄米の1割を占め、セシウムは6割と考えると、米ぬか1kgは180Bqとなります。私の場合、最大米ぬかを畑で1kg/u、田んぼで300g/u使うので、それぞれ180Bq/u、54Bq/uが新たに加わるということになります。これはそれぞれ、元の汚染の0.5%弱・0.14%弱に当たりますが、1年の減衰分よりもかなり低い値になり、私の感覚では意外と少ない値で、やや安心しています(土壌汚染はどういった値でも、この付加される割合は同じ。ただ、少しでも新たに田畑に加えるのには抵抗があるので、コヤシにもなるだけ汚染のないものを使いたいとは思っています。
 米ぬか以外の資材として、モミガラではどうかというと、モミガラには重量当たり米ぬかの4分の1弱のカリウムが含まれるので、1kgあたりの放射性セシウムの放射能は40Bqほどになります。10a当たり2t使うとして、1uで80Bq.。これは土壌の放射能((セシウム)の0.2%に当たる値です。県で発表した麦わらのセシウム放射能は112〜371Bq/kg(生草)となっていますが(7地点でサンプリング)http://www.pref.fukushima.jp/keieishien/kenkyuukaihatu/gijyutsufukyuu/06ganba_joho/ganba8mugi-ume-H230613.pdf、これはセシウム降下時に葉面から吸収した影響が大きく(サンプリングした地域の汚染状況は無記載)、稲の汚染はこれに比べるとはるかに低い値になるのではないかと思われます。ただ、実際のところは秋にモニタリングしなくては分からないのですが‥‥。
 
 じぷしい農園 東山広幸
 
6/19 福井の吉村さんから「研修会のご案内です。(岩澤信夫先生)」
福井のよしむら農園です。

ご無沙汰いたしておリます。皆さんのメールを楽しみにパソコンに向かっておリます。
若狭町で環境保全型農業研修にやっと動いてくれました。コウノトリのおかげだ
と思います。今度下記の研修を行政が主催でやってくれます。近くの方の参加の
お願いとお知らせをいたします。

6月26日(日)パレア若狭研修室にて午後1時から3時まで
環境保全型農業’ふゆ水田んぼなどの取り組みについて’研修会を開催いたします。
特別に講演いただきますのは、岩澤信夫先生です。
生物循環型稲作・生き物一杯の耕さない田んぼによる耕さず肥料も農薬も使わな
い”究極の田んぼ”のお米つくりとはという内容です。

詳し内容については下記のHPをご覧下さい
http://www.agri.town.fukui-wakasa.lg.jp/gu/gu_01_04.php?contcd=2011050002&depcd=0002

沢山のご来場をお待ちいたしておリます。

よしむら農園 吉村義彦・春子

6/16 茨城のすずき産地から「今年の抑草具は、Ver13」
放射能をふりまかれてしまって、言いたいことは山ほどあるけど、なかなか言葉がみつからないので、それは後回しにして、とにもかくにも今年の田んぼの雑草対策について、途中報告です(^^;
作付け予定水田、10数カ所3.8haほどのうち、まだ田植えは2haほどです。ほぼ同時進行の形で除草作業もやるので、田植えばかりを一気に済ますというわけにいかないでいます。
これまでに1.2haほどは2回、0.8haでも1回、多少の補植もしながら、自作の抑草具「カルコン」を引いています。
http://blog.goo.ne.jp/suzuki-31/e/ae0c112ed0352c2aca754e2a69a0f9e9
上記のとおりVer13を数えます。これが、なかなかよさそうです。

 

 
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すずき産地http://www.suzuki31.com/
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6/14 福島の東山さんから「知りたいのは移行係数より[吸収係数」
(このメールはやや専門的なので、農業関係者にのみ配信しました)

 前回、農水省発表の放射性セシウムの移行係数(その平均値)を使って、どのくらいの放射能(セシウム由来)を吸収するか計算した数値を出しましたが(見てない方は私のホームページのトップページ参照http://www.d4.dion.ne.jp/~jipusii/)、もともとこの移行係数は、他の条件が与えられて初めて意味をもつもので、せめて土壌のカリウム濃度がどのくらいで計測された数値なのか分からなくては、とても再現性のあるデータとは言えないものです。本来なら、こうしたあいまいな数値である「移行係数」ではなく、カリウムとセシウムが同量存在するとき、どのくらいの比で吸収するのかを示す「吸収係数(私が勝手に命名)」が分かれば、科学的にかなりの精度で計算することが可能です(土壌の放射性セシウム濃度は放射能値から算出、カリウムは土壌分析から分かる。ただし、粘土鉱物に固着して、根が吸収しにくい状態にあるセシウムの割合がどのくらい存在するかだけが不明な変数ということになります。)
 ここで、土壌のカリウムの成分量を2g/1kg、セシウムの固着がないと仮定して、前回のメールで送った値を元に計算すると、「吸収係数(K/Cs)」は、サツマイモの40からホウレンソウの4000までかなり開きがありますが、カリウムよりもセシウムのほうが圧倒的に吸収しにくいのは間違いないようです。これはもともと植物の細胞膜に存在するカリウムポンプがカリウム用に設計されたものであって、イオン半径がわずかに大きなセシウムイオンを運ぶのには、都合が悪かったということなのだろうと思います。
 ちなみに、農水省の移行係数のファイルを見た方は、その移行係数の幅の広さ、(キャベツなら、0.000072-0.076、サツマイモなら0.0020-0.36)を感じたものと思います。これは、元の論文を見ていないので、詳しいことは分からないのですが、調査した土壌条件、特にチッソやカリウムの含量の差が大きく反映された結果ではないかと思います。

 じぷしい農園 東山広幸

P.S. カリウム40による放射能は意外と大きいもので、食品成分表の中でもっともカリウム含量の多い乾燥ずいき(いわきでは「いもがら」)では、なんと3000Bq/kgとなります(セシウムの暫定基準値の6倍!)。芋がらを1kg食う人はいないだろうけど、自然の放射能もバカにできない。

6/9 神奈川の今井さんから「ポット苗の補植」
神奈川県の今井です。
 昨年、田植えを終えて道路を田植え機で家に帰っていたら後ろから車に突っ込まれて、田植え機が壊れてしまいました。
幸いにもマット田植え機の補償金でポット田植え機を買う事ができて今年からポット田植え機も始めました。
 ポット田植え機は苗に欠株があると田んぼでも欠株になってしまうんですね。
 嫁がその欠株を補植しているとおもしろい事を始めました。苗を欠株のところに投げだしました。嫁はバレー
ボールをしていたので、スナップが利いて見事に苗が植えられます。私もベンチウォーマーでしたが、大学まで野球をしていたので
おもしろそうなので真似をしました。ふざけていると思うかもしれませんが、ちゃんと植える事ができます。
ダーツを投げるようにスナップを利かせて、苗の土を下にして投げます。ひたひた水の所は田植え機で植えた所と変わりがないように
見えます。慣れてくると左右8条分くらいの遠さの欠株も植える事ができます。腰をかがめて補植するのとは大違いの楽さです。
 注意点はポットの苗の土が崩れていない事、土が濡れていると重みがあって田んぼにスポット入る事、田んぼの水はひたひた水が
良い、代かきで田んぼの田面を硬くしてしまうと駄目という事です。
 
  

6/9 千葉の高柳さんから「Re東山さんへ」
東山様
 丁寧なお答えありがとうございました。おかげさまで分かるようになってきました。自然界の中でも被爆?はあったのですね。さらに勉強してゆきたいと思います。また分からないところがありましたら、ご教示ください。 仲間達と、ひまわりを蒔いたり、今日は菜種の刈り取りをしています。ありがとうございました。       
  おかげさま農場・高柳功

6/8 石川の東さんから「内部被曝と外部被ばくの違い 」
 石川の東です

http://www.youtube.com/watch?v=QpjoGC1JgEI&NR=1
内部被曝の危険性について分かりやすく説明しています

http://www.youtube.com/watch?v=L7JdtGLfYWk&feature=related
崎山比早子氏の科学技術特別委員会での講演です

6/2 石川の東さんから「Re農作物放射能汚染について」
石川の東です

http://www.youtube.com/watch?v=FWem0JpbZGY&feature=related
生井兵治先生の動画です
本当の事を話してくれる学者さんは、表に出てきません
少々お話が苦手の方のようですが、大変参考になります。

http://www.jsa.gr.jp/pukiwiki/index.php?%CA%FC%BC%CD%C0%FE%C8%EF%C7%F8%CC%E4
%C2%EA%A4%CB%A4%C4%A4%A4%A4%C6
も参考になります

6/2 福島の東山さんから「Re高柳さんへ」
 分かりにくい書き方で申し訳ありませんでした。
 もともとカリウムを含むすべての農産物は放射性のカリウム40による放射能を含んでいます。ですから、今回のセシウム汚染ではそれに上乗せされる形となるわけです。その上乗せ分がどのくらいになるかを、農水省が出した移行係数を使って、土壌1kg当たりセシウムによる放射能が1000Bq(ベクレル)という中程度の汚染地で野菜を栽培した場合で計算してみました。各野菜の左の数値がカリウムによる自然の放射能値。右の数値がセシウムによる放射能値となります。
 放射能の基礎知識については、私が現代農業6月号に書いた記事に、今回の原発事故に関してはじぷしい農園のトップページと週刊「百姓だより」にいろいろ書いていますので、よろしかったらご参照ください。

 じぷしい農園  東山広幸 http://www.d4.dion.ne.jp/~jipusii/

6/1 千葉の高柳さんから「Re放射性セシウムの野菜への移行量」
東山様
 久しぶりの登場ですが、申し訳ありません。
東山さんの報告ですが、全く理解できません。素人の私にも分かるように
教えてください。
 当地ではささやかな菜の花・ひまわりプロジェクトのグループで筑波の研究所からセシウムの除去に関する
勉強会をしましたが、これも未熟な私には良く理解できず悩んでいます。
岩手の双葉町から避難して来ている有機農家の方も参加していくらかの希望を見いだしたいところですが、
分からないことと原発から6k地点ですので除線が可能なのか必死です。
 ガイガーカウンターを購入し、野菜の出荷の際には計測しながら出荷していますが、これからはセシウムが
大きな問題になりそうです。現在の検知値は、0.11uSv/h〜0.15uSv/h位の数値が出ています。  
 千葉の方もほうれん草が汚染されたり、2.3日前にはお茶に基準を超え出荷自粛処置が出て困っています。
放射能のよく分かる方、基礎知識を教えていただければありがたいです。
                   おかげさま農場・高柳功

6/1 静岡の藤田さんから「遺伝子組換え作物の承認申請にご意見を」
静岡県掛川市の藤田です。

このドサクサに紛れて、モンサント社およびシンジェンタ社、ダウケミカル
社が、遺伝子組換え作物の菜種、とうもろこし、綿の第1種使用(=開放圃
場での商業栽培など)を農水省に申請しています。
まさに火事場泥棒!
農水省でパブコメ募集中ですので、ご意見お寄せ下さい。

 パブリックコメント入力画面

https://www.contact.maff.go.jp/maff/form/b3da.html

5/31 福島の東山さんから「放射性セシウムの野菜への移行量」
 先日、農水省から、主に外国の論文を基にした放射性セシウムの野菜への移行係数が発表されましたhttp://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouan/pdf/110527-01.pdf。もともと農産物には自然の放射性物質カリウム40による放射能があるので、それに対して放射性セシウムの放射能がどのくらいの値になるかを計算してみました。野菜のカリウム含量は食品成分表から得、カリウム1gあたり30.4Bqという値を掛けました(一部の農産物は割愛)。値はBq/100gで、最初の値がカリウム、二番目が土壌1kgあたり1000Bqという中程度の汚染地で栽培した農産物の放射性セシウムによる放射能の値(ちなみに、いわきはこの2〜10分の1程度の汚染)です。
 ちなみに、有効数字2桁で書いていますが、実際に意味があるのは1桁だと思ってください。また、セシウムの放射能の計算は移行係数資料の幾何平均値を使い、平均値がない場合には、平均値に近いと思われる値を用いました。また、移行係数の指標値を用いた計算値は[ ]に書きました。

ホウレンソウ:20Bq(カリウム40) 0.054Bq(セシウム)
カラシナ:19Bq  3.9Bq
キャベツ:5.1Bq  0.09Bq [0.78Bq]
ハクサイ:6.2Bq  0.27Bq
レタス:6.0Bq  0.67Bq
カボチャ:12Bq  1Bq
キュウリ:6.0Bq  0.68Bq
トマト:6.0Bq  0.07Bq
ソラマメ:9.9Bq  1.2Bq
タマネギ:4.2Bq  0.04Bq
ネギ:3.3Bq  0.23Bq
ダイコン:6.2Bq  0.1Bq
ニンジン:8.2Bq  0.37Bq
ジャガイモ:11Bq  1.1Bq [6.7Bq]
サツマイモ:13Bq  3.3Bq
リンゴ(果物):2.8Bq  0.1Bq 
ブドウ(果物):3.3Bq  0.08Bq

 以上の数値の評価は人によって違うと思いますが、このぐらいの汚染(1000Bq/kg)では、野菜一般にカリウム40由来の自然放射能の値のほうがかなり高い場合が多く、セシウムの影響が強いのはイモ類・豆類です(このほかカラシナも)。農家の方は、特にこういう野菜に対してはカリウムを多めに施用したほうがいいと思われます。

 じぷしい農園 東山広幸

5/25 岡山の林さんから「福島原発の教訓を後世に」
皆さんこんばんは、
私は25年前の今頃、ドイツでチェルノブイリ(チェルノビル)事故の影響を経験しました。当時私はラインランド・プァルツ州の
ある会社で働いていました。5月1日、その前日から私の家に泊まっていた2人のドイツ人を車に乗せてドライブ中のことでし
た。それまで音楽番組を流していたラジオが突然中断されて放射能警報を流し始めました。車で運転しているものは窓を閉
め、外にいる者は埃を吸い込むな、子供は外で遊ばせるな、などと放送し始めたのです。その少し前、4月27日頃からヨーロ
ッパの北方が騒がしくなったのを覚えています。北欧で異常な高濃度の放射線が観測され始めたのです。色々調べても原因
が分からない。当時のソ連はだんまりを決め込んでいたからです。これがチェルノブイリ事故の始まりでした。
その後、放射性物質は風に乗ってヨーロッパ中を駆け巡りました。ドイツはチェルノブイリから1,000km 以上離れているので
すが、4月末ごろにはやってきた。チェルノブイリの原発は、黒鉛炉といって中性子の減速に黒鉛を使用したもので、格納容
器がなかった。この黒鉛が原子炉の爆発のとき燃えて火事になり放射性物質を空高く舞い上げたのです。その後時間が経
つと、いろんな食べ物などで放射性物質が確認されました。この事故以来、ヨーロッパの国は原発を廃止したり、建設中止を
したりしました。ドイツは再生可能エネルギーの開発に力を入れ始めました。これは政治的な力学関係もあって、グリューネ
(緑の党)が躍進していることにもよります。最近では3月11日の福島原発事故直後にバーデン・ビュルッテンベルク州の選
挙があり、グリューネが第2党に躍進したのもその表れです。この州には私は7年近く住んだので、特別の思いがあります。
福島第一原発の事故を見て、ドイツではただちに全土で25万人が参加するデモへと発展した。 5月22日にはブレーメン
でもグリューネが第2党に躍進した。メルケル首相率いる政権与党(CDU/CSU,FDP)もその流れを無視できない。おそらく
ドイツは原発全廃の方向に向かうだろう。
日本ではどうだったのでしょうか?私は当時日本にいなかったのでよく分からない。この事故を自身の教訓としたのでしょう
か?チェルノブイリ事故の後、5年間にわたり汚染地域の放射線量を測定し、汚染物質を地面に埋めるなどの事故処理作業
を指揮したチェルノブイリ近くの研究所の科学者チーム14人の一人である放射線生物学者ナタリア・マンズロヴァ(Natalia
Manzurova)は、福島原発事故が起きたときに何を考えたかとの質問に対し、「世界はチェルノブイリ事故の教訓から何も学
んでいない。」と答えている。他の科学者13人全員はその後、癌(がん)などで亡くなり、彼女自身も2度の甲状腺がんを患っ
た。少し前にNHKでチェルノブイリから200kmほど離れたある町の様子が放送されたのを観ましたが、住民の甲状腺がんが
異常に高い。ある家族の子供の片方の耳がなかった。ドイツ放射線防護協会学会の会長、セバスチャン・プルークバイル氏
は、4月6日にベルリンで開催された国際チェルノブイリ会議において、福島第一原発から流出した放射線の量は、チェルノ
ブイリ原発の爆発で放出された量をすでに何倍も上回っている、との見解を示している。海洋汚染が心配だ。
政府は子供の未来を守らなければならないのですが、被曝限度を年間20ミリシーベルトと設定するという政府の方針に抗議
して、放射線安全学の専門家として内閣官房参与に起用された小佐古敏荘・東京大大学院教授が、辞表を提出しました。
彼の科学者としての良心がそうさせたのに違いない。かわいそうな日本の子供たち。日本は今後被曝した人々の健康調査
を長期にわたって続けなければならない。福島第一原発の事故による被曝の影響は、貴重なデータとして残さなければなら
ない。それが日本が世界に負っている責任だ。
原発は、そこから発生し続ける核廃棄物を消滅処理できない以上、根本的な欠点を持っている。安定核種にまで核変換する
技術はない。 倫理的な問題もあると思う。原子力ムラと呼ばれる人達には原子力のことをいちばん理解しているのは自分
たちだという思い込みがあり、市民の意見を聞かない。隠蔽体質がある。高まる危険性を過小評価する。こういう人達に市民
の生命を預けてよいのだろうか? 福島第一原発の1号機を設計した元GEの技術者が、これは欠陥炉で、冷却出来なけれ
ば数時間でメルトダウンすると言っていたのに、東電はメルトダウンを否定し続けた。今頃になってメルトダウンを認め、工程
表を作り直すなどと表明している。メルトダウンは想定になかったのだろう。こういうことをやると海外では不信感を持たれ、
日本は信用できない国だという評価につながる。日本製品の品質に対する海外消費者の信用も下がる。 農水産物は長期
の輸出機会を奪われた。
今回の福島第一原発の電源と冷却機能喪失事故は、その可能性を2006年3月1日の衆議院予算委員会で原子核工学
を専攻した吉井英勝議員(日本共産党)がまさに指摘していた。それでも実際の対策は取られなかったということでしょう。
浜岡原発が停止になったことは喜ぶべきことです。この原発が爆発したら、地元はもちろん東京圏が直接の被害を受ける。
そうなると日本は本当にお終いになってしまう。浜岡原発2号機の設計にかかわった東京大学工学部舶用機械科修士課程
を修了した谷口雅春氏が、浜岡原発建設地の岩盤が軟弱で、核燃料集合体の固有振動数が想定地震の周波数に近いた
め地震が起きると持たない、として会社を辞め警鐘を鳴らしていた。彼はデータの改竄があった事を明らかにしています。
首相の浜岡原発停止要請に対して、野党やマスコミがあまりにも唐突だと非難をしている。これは、原子力ムラの人達が
これに正面からは非難できないので、その内容ではなく方法論にけちを付けているのだろう。首相の会見で一つ重要な事
が話されていると私は思う。それは、エネルギー基本計画を一旦白紙に戻して議論する、と話されたことだ。これを海外で
は、日本のエネルギー政策の根本的な変化を示唆したものだ、と受け止められている。

林 正弘
岡山市

5/23 和歌山の浜田さんから「緊急情報 NHK教育テレビ 5/28(土) PM3時必見です!」

この間 Myブログで,ちょっとだけ紹介した人達のこと

原発事故の早いうちから,現地で動いてきた人のこと。
その出所となった番組が再放送される。
  
   528日(土)午後3時(再)

「ネットワークでつくる放射能汚染地図」
 〜福島原発事故から2か月〜

報道規制があり(今なお根強く)こういう番組が果たして再度
放送なるか不安だ。

これまでの政府や東電、保安院などの発表をくつがえす衝撃の内容。

内容は放射線衛生学を専門とする研究者の木村真三さんが、事故後から研究者仲間と独自に福島県の調査をした様子を追ったドキュメンタリーだ。

木村さんは、かつて「放射線医学総合研究所」に勤務し、東海村JCO臨界事故の調査を手がけ、その後、「厚生労働省の研究所」に移ってからは、自主的にチェルノブイリの調査を続けてきた。広島にゆかりのある生い立ちもある。

今回の事故の直後、木村さんが福島県の調査を始めようとしたところ、研究所の幹部から自発的な調査をしないようにと止められた。木村さは、今こそ、これまでの調査結果、研究結果を生かす時だと思ったのに、何のために今まで研究してきたのか分からない。
木村さんは悩んだけど、3歳6ヶ月になる自分の娘を見て、「子供たちを救わなければ」と,厚生労働省の研究所に辞表を提出して、独自に調査を開始した。

――――――――――――――――――

藤田さん,野口さん,今井さん,赤木さん,その他自分のHPやブログで

発信してくださっている皆様。ありがとうございます。

 

孫 正義氏はこの1カ月で確かに変わったようですね。こういう人が変わると

すごい力を発揮すると思います。

 

原発問題はどんな誰が損害を受けさせられているとか,それを補償しろとか,そんな言葉が先に出てしまうと,真実はますます閉ざされてしまいます。

 

私達にも責任はあるのです。

勉強もせず,お互いに,ここまで来たという責任が。

 

とりあえず,勉強,勉強!

5/23 石川の東さんから「福島原発 」
 石川の東です

今回の福島の事故の情報は、政府、大手マスコミ、東京電力などからの情報は全くあ
てに出来ません
大手マスコミの酷さには呆れ返るばかりです、ほとんどカルト教団の洗脳かマインド
コントロール状態です

そんな中にあり 京都大学原子炉実験所助教、小出裕章氏の説明は非常に分かりやす
く、信頼のおける方です
http://hiroakikoide.wordpress.com/

福島第一原子力発電所に関しては
http://bit.ly/mcsEmP
情報量はハンパではありません

福島原発の事故は状況もまともにつかめてないのが現状です

これから何が起こるのかは誰もわからなと言うのが現在の状況です
もしどれか1つの原子炉や使用済み燃料プールに
なにかあればもう人は全く近づけなくなります。

高速増殖炉もんじゅもとんでもない状況になっています
http://d.hatena.ne.jp/shiba_yu36/20110329/1301399251
http://2r.ldblog.jp/archives/4367597.html

もんじゅからわが家まで80kmくらいしか距離が無い・・・
家族全員のパスポート貰っておかなくちゃ
それと子供の分のヨウ素剤も・・・

5/22 岡山の赤木さんから「原発ついでに」
岡山の赤木@菜の花です。
 
 ソフトバンクの孫正義社長が脱原発を訴え始めました。
時間のある人は観てください。きっと惚れ直しますから。
 
     自由報道協会主催 孫正義 記者会見

    http://www.ustream.tv/recorded/14195781

山口県の祝島に建設予定の上関原発。

どうも先行きが怪しくなりそう。山口県知事が躊躇し始めた。

もしここで事故がおきたら、偏西風に乗って瀬戸内沿岸から関西にかけて。

更には名古屋・東京まで、あっという間に汚染されるでしょう。

このことは玄海原発・島根原発・伊方原発の場合も同じことですけどね。

 

話し変って、

 「環境を考える農家」を自負する立場から考えると怖いのは原発だけじゃないぞ。

知らない間にDNAを攻撃するのは農薬も一緒です。

必要悪として世界中で撒き散らしているから、シーベルトほど騒がない・・・・それが怖い。

きっと「ただちに影響がでるレベルではない」からだろうね。

生物濃縮をすることも共通している。

 

 農薬なら一番の被害者は農薬を振った人。たまに買って食う人なんかなんでもない。

放射線は、暴れる原発と戦っている東電や協力企業関係者こそ深刻だ。

ガンを覚悟で頑張っている人に敬意を払わずにいられません。

身体に重大な事象が現れた時点では、因果関係は誰にもわからない。

寿命がなかったのか、命のロウソクが短かったのだろうで済まされてしまうのが悔しい。

 

 ついでにもうひとつ言わせて。

鶏糞を田畑に振ると、抗生剤がどうのこうのとのたまわく連中が全国にいる。

じゃぁ聞くがな。あんたはその鶏が産んだ卵を買うときや食べるときに、抗生剤が

どうのこうのと言っているのか?

鶏肉を食らう時に、はやり抗生剤が危ないと言いながら食っているのか?

その鶏の出したクソだけを取り上げて農家をいじめている。そうだろうが。

ざ〜けるんじゃねえよ!

あぁ・・・・すっきりした 。 久々に赤木節が炸裂だ!

みんなも鶏糞の抗生剤がどうのこうのと問われた時は、このように言い返してやりな。


 

5/21 岡山の赤木さんから「脱原発のこと」
岡山の赤木@菜の花です。
すっかりご無沙汰しています。
今井さんの記事の関して一言。
 
 田中優さんの講演が岡山でもありました。ご案内をいただいたので私も行ってきました。
頭ごなしに反原発や脱原発を訴えるのではなく、原発の正体を説き、
代替エネルギーにはこんなのがありますよ。こんなのもありますよ。
だから怖い原発に頼らなくても大丈夫なんですよと、名前の如くに優しくお話が出来ました。
そうすれば各地方でたくさんの雇用が生まれます。
その実現を阻んでいるのはひたすら電力会社なんですね。
 
 最近は福島原発の記事を読むのが次第にたいぎになってきました。
本当のことがちっとも公開されない。いろいろ調整後小出しばっかりしている。
メルトダウンなんか震災3日後には言われていました。
記者会見でさえ、それを東電に聞くこと自体がご法度だったのです。
テレビで話すなんて自殺行為に等しかったのです。
今ではそんなことはなくなりました。
 
 政府の対応のまずさの答えは、この先10年したら出てくるでしょう。
目に見えない放射能汚染はいくら恐れても足りるということはありません。
それなのに、とんでもないレベルを安全だと言っている政府。
福島県お抱えの御用学者がわざわざ説いて回っている。。。100ミリシーベルトはたいしたことありませんと・・・
 
 どの容器も破裂することはないのでしょうけど、万一ひとつでもドッカンといったら東日本から全員退避で、
対処のできなくなった残り全部がドッカンというのも時間の問題。
そうなると北半球に人類が住むことが難しくなるかもしれないそうな・・・
 
 そんな恐ろしい原発は、本来人類の手に負える物ではないと思います。
地球の反対側から見ると、日本で取れた農産物、海産物は全部汚染されています。
福島と九州は離れているけどそんなの目くそ鼻くそ。どこも買ってはくれません。
私だってチェルノブイリの野菜やスリーマイル島の魚は食べたくないですからね。
安全証明書を付けても、わが国の基準を10倍厳しくしないと世界には通用しないはず。
浅い知識でどうのこうのと言えませんが、子供たちの将来の為に原発だけはやめて欲しい。
 
 田んぼが次第に忙しくなってきました。
いろいろお役をいただいて、現在4つの顔を持っています。
そんな合い間に農業しています。
                     赤木歳通

5/20 神奈川の今井さんから「田中優さん講演会」
神奈川県の今井です。
原発反対を訴えている田中優さんという方の講演会の映像があります。
http://www.ustream.tv/recorded/14146884#utm_campaign=synclickback&source=deniedbyhost&medium=14146884
とても長い映像ですが、未来に対して希望が持てる内容です。

5/18 千葉の野口さんから「Re不思議だ…」
千葉の野口です

私自身は、原発はこれ以上進めるべきではないとは思っています。ただ、電気に恩恵を受
けているのもまた事実で、うちのように冷蔵庫の数が多いのとIHな関係で電気代は一般
の家よりは相当かかっています。一応、太陽光発電を早くから取り入れているので、日中
は晴れていれば売電しています。夏場はクーラーはほとんど使用せずという感じですが。

> どんなに自分で,肥料や薬に気を使って作物を育てていても,空から毒を撒くものあれば,
> 自分達のやっていることは徒労だ。

 目に見えないものだから悩ましいです。お茶の葉からも検出されましたが、ブルーベリー
は大丈夫なのか?そういうことを書いている女性誌もありました。そろそろ70日ぐらい、
人のウワサも何とやらで、そろそろ一般の人は忘れかける頃。そういうタイミングで原発
データが公開されてきましたが、果たして計器が指す値は正確なのだろうか?自動化に頼
ることの怖さを感じています。

 以前、システムエンジニア時代に最初に関わった仕事が全農の石油基地でのローリー配
送にかかるシステムでした。今回被害にあった仙台石油基地(多賀城)にも行きました。
当時勤めていた人たちの安否は未だ不明です。石油のタンクの在庫量は、ものさしで測る
んだそうです。平屋建ての事務所でしたから、タンクの上にでも避難したのでしょうか。

 ちなみに私自身は、放射能に関するところでは、東海村の例のバケツ事故のJCOが旧
社名だった日本核燃料コンバージョンの時代に、システム屋さんとして事務室内で作業を
したことがあります。

> それにしても,にわか百姓には不思議なことが多い。農家は辛抱強い。虐げられても,徒
> 労なことにも耐え,お上の言うことにはとてもよく従う。こんな事態になっても,動かな
> いし,動けない。

 お上のいうことは、さておいて、辛抱強いのは確かかなと。それしかできないともいい
ますけど。暇な時期ならイザ知らず、春先の一番忙しい時期に、作物以外にかまっている
余裕はないというのが実体でしょうか。情報が発信できる可能性と手段が年々多様化して
きていて、風評被害が出ても農家が発信する限り、誰かがフォローに回れる。通常ならば
そういう風に動くようになってきています。
 けれど、今回のように、地震、津波、原発事故がほぼ同時に発生し、物流混乱、ガソリ
ン不足、計画停電、風評被害が追い打ちをかけたような場合、パニックにならない方が不
思議です。

 下記は、福島で米屋をやっている佐藤さんという方のページなんですが、時々見ていた
んですが、3/10の地震(前の日のもの)のことが触れてあり、そこでパタッと時間が
止まっています。この方の安否は不明ですが、原発からはほど近い位置ですね。こういう
方がたくさんいるのが実体なのでしょう。
http://gantara.com/

> たしかこのHPでも林さんぐらいしか声をあげていない…
> わからない…不思議だ…

 今回の津波で山元町の友人がさらわれました。その前のスマトラの地震でも当時20数
名の被害にあった日本人の1人が近い友人でした。今回はちょうど10日ほどして、父が
急に亡くなりました。私自身も時間が止まったような感じで、なかなかあちこちに書く気
にもなれずにいました。

 こちらも昨日に田植えが終わり、一段落。ボチボチと復活していこうかなと思っていま
す。

5/18 静岡の藤田さんから「農業者は声をあげています」
静岡県掛川市の藤田です。

浜田さん、有機農研が、すべての原発を廃炉にするよう緊急声明を出してい
ます。

http://www.joaa.net/moyoosi/mys-91-0317.html

> それにしても,にわか百姓には不思議なことが多い。農家は辛抱強い。虐
げられても,徒労なことにも耐え,お上の言うことにはとてもよく従う。こ
んな事態になっても,動かないし,動けない。

多くはそうかもしれませんが、気がついた人はこれまでにも発言し、行動し
てきました。
機会があれば、映画『六ヶ所村ラプソディー』を観て下さい。
ここに登場する米農家の女性に、私はどれだけ勇気付けられたことか。

私の家から直線で15キロのところに浜岡原発があります。
原発立地市の御前崎市(旧浜岡町)では、おおっぴらに原発の耐震安全性を
疑問視する人はごく少数でした。

しかし、4年前にある大学の研究室が世論調査を行ったところ、国や中電の
「地震でも安全」を本当に信じている住民は2割もいなかったのです。
私はこのとき電話かけボランティアで参加し、受話器の向こうで切々と訴え
る住民の声に驚きを禁じえませんでした。

そして今回の福島の事故。
ついに物言わぬ人たちが動き出し、若者は県庁や市へ申し入れに、知り合い
の農家の男性は自らが呼びかけ人になって市長宛の署名を集め始めました。
市議も、今までは原発の運転停止を訴えたのが共産党一人だけだったのが、
新たに止める側に一人回りました。

もちろん、3・11以後静岡県内各地では、雨後のたけのこのように「何か
したい」とアクションを起こす人が続出し、以前から多少原発問題に関わっ
ていた私のところにもメールや電話がずーっと来ています。
海外メディアも続々浜岡入りし、私も2回ほど取材を受けました。
菅総理の停止要請は、こうした中で出されたのです。

市民の活動というのはなかなか報道されないので、他県に伝わるのは難しい
かもしれません。
でも、決して農家はただお上の言うことに従ってるばかりではないです。

そんなこんなで今猛烈に忙しく、今年は稲作りを休もうかと弱気になってい
たら、浜松の友人から「いつも苗が10枚くらい余るから、田植え機持って
いって植えてやるよ。そのくらいしか応援できないけど」と電話があって大
感激。
翌日急いで畦草を刈り、もみを蒔きました。

でもこうやって稲つくりができるのは幸せなことですね。
15日夜10時からのETV特集(NHK教育テレビ)は本当に衝撃でし
た。
飯館村調査に入った京大今中哲二さんの、あまりの放射線値の高さに「現実
とは思えない」とのつぶやき、私もいまだに悪夢を見ている気分です。
えさがなく餓死した大量の鶏、植えることがかなわず捨てられた苗、採るこ
とのできない山菜・・・土地を離れなければならなかった人たちの姿に、テ
レビを見ながら涙が止まりませんでした。

浜岡原発が止まったのは嬉しいけど、福島の犠牲の上にしかなされなかった
のが本当に悔しい。
この期に及んでまだ原発が必要だという人には、放射能に汚染された野菜を
食べてもらいたいです。

5/17 和歌山の浜田さんから「不思議だ…」

不思議だ。こんな事態になっても,日本の有名な有機農業団体からも一言の声があがらない。「脱原発」や「反原発」の声。

 

誰から見ても一番説得力がある人達なのに…

 

どんなに自分で,肥料や薬に気を使って作物を育てていても,空から毒を撒くものあれば,自分達のやっていることは徒労だ。

 

風評被害を受けても補償にはならないようだ。福島の農夫が原発事故の早い段階で自殺をしている。

人ごとではない。私の好きな農夫の方のブログでもまた一人,脱原発への声をあげてくれた。嬉しい。もっと多くの農業関係者が声をあげていかなければと強く思う。

 

それにしても,にわか百姓には不思議なことが多い。農家は辛抱強い。虐げられても,徒労なことにも耐え,お上の言うことにはとてもよく従う。こんな事態になっても,動かないし,動けない。

 

とびはねたことをしたら,村のものたちからはじきとばされるからなのか…

 

たしかこのHPでも林さんぐらいしか声をあげていない…

わからない…不思議だ…

 

神実ブログ↓

http://kamumi.blog24.fc2.com/

 

★★★★★★★

浜田/(和歌山)

http://www.zb.ztv.ne.jp/kamu/

★★★★★★★

●岡山の林さんから「がれき処理にバイオマス発電」
皆さんこんばんは、
今日は西日本は黄砂で霞んでいる。自動車には埃が降下して薄く積もっている。洗濯物も布団も干せない。
中国には世界最大の原子力発電が計画されているが、もし事故でこの国の原発が爆発すれば、今日の黄砂のように放射性
物質で西日本が覆われることになるだろう。ただ、放射性物質は黄砂のようには目に見えないという違いがあるだけだ。
 
東北地方を津波が襲った後に残した気の遠くなるような量のがれきを映像で見て、どこから手を付けてよいのか復興の難
しさを思わせる。このがれきの処理にかかる時間と労力は計り知れない。これだけのがれきを埋めるような土地はないので
はないだろうか。福島第一原発事故で撒き散らされた放射性物質のせいで復興に手をつけられない地域ができてしまった。
これからはもう原発を造らず、太陽光、太陽熱、風力、波力、地熱などの再生可能エネルギーの利用を推進して新しい産業
を興すべきだろう。失われた20年以来日本に新しい産業が育っていないのでなおさらだ。このことから、がれき処理には
バイオマス発電に注目したい。バイオマス発電は、燃料の集積に手間がかかるが、原発の本当のコストより安価になるだろう。
日本人は今回の事故で原発がいかに高くつくか身に沁みたと思う。ここで反省しなければもう未来は無い。原発はクリーン
エネルギーだと誰が言い出したかは知らない。原発から排出される放射性廃棄物がクリーンであるはずがないのだが、
二酸化炭素を比較的出さないという一点だけでクリーンと言われていたようだ。
バイオマス発電は、がれきを分別した後に廃木材をクラッシャーで砕き、チップにして発電用の燃料にするという方法だ。
前処理に手間がかかるが、燃料に使用するのだから、がれきにはプラスチックなど炉を傷めないものは混入していても問題
はない。廃木材が腐らないうちにがれきを早く分別して、雨に濡らさないようにストックしておくべきだ。有価物を埋めてしまう
というのはいかにももったいない。バイオマスは原発や石油に依存しない国産のエネルギーで、自給できるという点が将来の
燃料の高騰を考えると有利になる。木材は二酸化炭素排出ゼロと換算でき、国際公約にも一定の寄与をする。また石炭火
力発電所でバイオマスを混焼すれば、それだけで二酸化炭素の排出削減とカウントできるだろう。バイオマス発電所は初期
投資費用は少ない。大きすぎないバイオマス発電所を数箇所、地域に分散して早期に建設し、雇用を創出する事も出来る。
原子力発電所で働くよりも地域のバイオマス発電所などの再生可能エネルギー発電所で働くほうが良いに違いない。
大きなストックヤードに保管したがれきを数年かけて燃やしてしまった後は、森林組合と提携して間伐材を発電に使用すれば
良い。今回の津波で沢山の家が流されてしまったのだから、これから暫くして新しい家の建設に大量の木材が必要になる。
地域の国産材も使えば良い。製材所などから端材も沢山出てくる。家の建てかえで廃材も出てくる。高速道路法面などの
草刈残さ、河川の清掃時の残さや農家から排出する農作物非食用部、家畜糞も燃やせる。このようにして山林と地域の
管理が綺麗に行き届き、林業が活性化すれば農業と地域も活性化するだろう。
バイオマス発電所で地域の家庭や工場の電力の一定割合を賄い、電力が余れば電力網グリッドに流せるようにして、都市
に販売すれば良い。もうこれからは田舎が都市の犠牲になることはない。東北地方太平洋沿岸部は日照もかなりあるので、
発電機を共用して昼は太陽熱、夜はバイオマスのハイブリッド発電が出来ないか技術的な検討もして良いのではないか。
日本の技術者の英知を結集して、再生可能エネルギーを活用し、世界が注目する復興を成し遂げてほしい。
 
林 正弘
岡山市
 
●やまちゃんから
「バイオマス発電」について、検索してみました。
参考までに
http://homepage3.nifty.com/igape/biomas.html

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